奥多摩ハイキング

この間の月曜日に、リフレッシュ兼ねて久々に少し遠出をした。電車で片道2時間ほど。午前中に、まずは、御嶽駅下車。駅下りてすぐこの自然。癒される。

御嶽駅からケーブルカーの道のり。かなりの急勾配。ケーブルカーまでの道のりも一苦労だ。ケーブルカーで楽々山を登った後は御嶽神社を目指した。これまた、階段でなかなかハードな道のり。神社の階段の下には、時々、妖怪?神様?悪魔?(神社は悪魔じゃないか)のようなモノがちょこんと潜んでいた。天気予報通り少し雨がちらついてきたが、のんびりと参拝。

神社参拝後は、下山しながら古里駅までハイキングだったが、予定していた登山道が崩落の為、通行禁止となっており、迂回ルートで下山。段々と、険しい道のりになり、足場も不安定。横を見ると崖だったりして少し怖かった。平日なだけあり、ほとんど人がおらず、霧が立ち込める森林はとても神秘的。樹齢が古い大木があったりして歴史を感じた。昔の人もこういう道を通っていたんだろうなと。1時間少しくらい歩いて、ようやく下山。リフレッシュのつもりが、足場も悪くかなりの坂道だったので、結果的には良い足腰のトレーニングになってしまった。さすがに足が痛かった。

かなりお腹も空いてきていて機嫌が悪くなる一歩手前だったので、下山後すぐに見つけた丹三郎という蕎麦屋さんで腹ごしらえ。店内は座敷で雰囲気の良いしっとりとした店構え。山菜の天ぷら美味しかった。元々、蕎麦好きだけど、こういうところで食べる蕎麦は特別に美味しく感じた。

腹ごしらえ後は、もうひと頑張りで鳩の巣駅までハイキング。さっきの下山よりも心なしか道が険しい。さっきよりも道が細く、横を見ると崖っだたり。けっこう高くてやっぱり怖い。そして、お土産も買ってしまい荷物も重くなり、またまたハードなトレーニングになってしまった。1時間弱歩きようやく鳩の巣荘到着。夕方5時前。とにかく半日よく歩いた。大変だったが、何も考えずに無心で歩くってのもなかなか素晴らしい。

鳩の巣荘は快適そのもの。夕飯前に入浴。こんなに湯にゆっくり使ったのはいつぶりだろうか。気持ちよかった。夜はオセロをやった。オセロは実はけっこうお気に入りのボードゲームだ。シンプルイズベスト。この日は、先攻後攻、2戦2勝。ゲームとて勝負事はいつも本気だ。露天風呂や部屋のバルコニーからはさっきハイキングしていた山々が眺められたけど、夜の山や川は日中の様子とはかなり違う。夜は何が出てくるかわからないくらい不気味。翌日の朝はとても爽やかだった。

翌日は午前中に少し周りを散策した後、日原鍾乳洞を目指す。前日あれだけ歩いたので、この日はもちろん電車とバス。鳩の巣駅から奥多摩駅まで電車移動、バスで鍾乳洞まで。バスに乗っている時連れ合いが、カモシカを見つけたらしかったが、残念ながら、私は見られなかった。日原鍾乳洞の道中では、本当に花が綺麗だった。やっぱり自然は癒される。鍾乳洞は入り口からいきなりひんやり寒い。この鍾乳洞は雨水に含まれる炭酸ガスが石灰岩を溶解していく過程で形成されるつららのような棒状の鍾乳石が見もの。天井から常にポタポタと水が滴り落ちているような場所だ。三センチ伸びるのに200年の月日がかかるんだとか。中には一メートルを超えるような巨大な鍾乳石もあり、何万年もかけてこれが作られたと思うと人間には及ばない凄まじい時間だと感じた。まさに自然が生み出すアートだった。中には観光客に折られてしまったものもあり、なんでそんな酷いことをするのかと、一瞬怒りを覚えた。江戸時代以前には、ここは修行僧が山籠りの時に修行したりしていたそう。今となってはしっかり整備されているけど、当時はまさに真っ暗な洞穴だったんだろう。1時間ほど鍾乳洞の中を歩き、外に出る。少し、違って見える外の世界だった。

夕方の電車で都内に戻るとなんだかやたらと人が多く感じた。沢山のチャージ。以上、少し喧騒から離れた一泊二日の奥多摩ハイキングでした。Kento